EXHIBITIONS
中村宏「質感と角度」
中村宏は1950年代より社会状況を記録した「ルポルタージュ絵画」で注目を集め、戦後日本社会の世相を鋭く映し出した制作活動が高く評価されている。また、自らを「絵画者」と名乗り、「モンタージュ絵画」「観念絵画」といった独自の方法論によってタブローを理論化し、新たな絵画表現を切り拓いてきた。近年は、遠近法や色彩論など古典的な絵画技法そのものをモチーフにした作品を展開している。
本展では新シリーズ「質感と角度」のほか、絵画とドローイング16点を発表。モチーフの質感を出すためではなく、「質感」そのものをモチーフとして描くというパロディ的な試みに、時間や連続性などを盛り込み、鑑賞者の意識と視覚に問いかける。
本展では新シリーズ「質感と角度」のほか、絵画とドローイング16点を発表。モチーフの質感を出すためではなく、「質感」そのものをモチーフとして描くというパロディ的な試みに、時間や連続性などを盛り込み、鑑賞者の意識と視覚に問いかける。