EXHIBITIONS

日文研コレクション

描かれた「わらい」と「こわい」展

─ 春画・妖怪画の世界 ─

2018.10.06 - 12.09

初代歌川豊国 絵本開中鏡(部分) 国際日本文化研究センター蔵 展示期間=10月16日-11月11日

英一蝶 妖怪絵巻(部分) 国際日本文化研究センター蔵 展示期間=10月16日-28日

北斎季親 化物尽絵巻(部分) 国際日本文化研究センター蔵 通期展示

鈴木春信 風流座敷八景 台子夜雨(部分) 国際日本文化研究センター蔵 展示期間=10月16日-11月11日

磯田湖龍斎 俳諧女夫まねへもん 九(部分) 国際日本文化研究センター蔵 展示期間=10月16日-11月11日

真野暁亭 東都千社納札大会披露 国際日本文化研究センター蔵 展示期間=11月13日-12月9日

 日本文化に関する国際的・学術的な総合研究と、日本研究者に対する研究協力・支援を行うことを目的に設置され、創立30周年を迎えた国際日本文化研究センター(日文研)。本展は、日文研の創立初期より収集・保存される春画と妖怪画のコレクションより、精選された150点を一挙に公開する初の展覧会となる。

 本展では、日常の中の目に見えるもの、かたちのないものを視覚化した、中世から近世の絵巻や浮世絵を紹介。仙薬などによって体が小さくなり、様々な閨房(寝室)を覗く色道修行する男女を描いた鈴木春信《風流艶色真似ゑもん》の続編である《俳諧女夫まねへもん》が大きな見どころのひとつだ。

 本組物は伝存数が少なく、全24図のうち、図版掲載されたものが15図、所在が明らかなものはわずか8図。今回、所在が明らかになった3図を含む4図が展示される。うち2図は研究書にも図版掲載がないため、世界初公開となる。

 「笑い」と「怖い」という一見相反するテーマとする本展。恐怖と笑いが地続きで繋がる前近代の豊かな日常に注目する。