EXHIBITIONS

建築 × 写真 ここのみに在る光

2018.11.10 - 2019.01.27

渡辺義雄 「伊勢神宮」より 《内宮東宝殿》 1953 東京都写真美術館蔵

 写真の黎明期より密接に関わってきた写真と建築。1827年頃にジョセフ・ニセフォール・ニエプスが撮影した、現存するもっとも古いとされる写真には、窓から見える「建物」の一角が写し出されている。初期の写真技術では、人や動物といった動くものを撮影することが困難だったため、動かない建築は格好の被写体となったのだ。

 都市開発が進み、街の様相が著しく変貌した19世紀末には、過去の建築や竣工したばかりの建築を記録するために、写真という新たな技術が盛んに使用された。そして現在に至るまで、多くの建築が撮影されている。

 本展では、東京都写真美術館のコレクションを中心に、すでに存在しないものなど様々な建築をとらえた写真を展示。写真が発明された時代に撮影された建築の様子や、現代の写真家がどのように建築をとらえてきたのかを紹介する。