EXHIBITIONS

石川幸史「The changing same」

2018.10.25 - 11.06

© 石川幸史

© 石川幸史

© 石川幸史

© 石川幸史

 写真家・石川幸史は1978年生まれ、2001年愛媛大学教育学部情報文化課程を経て、05年東京綜合写真専門学校卒業。北関東エリアを中心に、2020年のオリンピックを前に再開発が進む中心部から取り残された都市の境界部を訪れ、目にとまった奇妙な光景を記録するプロジェクトに取り組む。

 石川の写真作品には、ロードトリップで被写体を発見していく行為によって、被写体と方法論の巧妙かつ皮肉な関わりが組み込まれている。また、世界恐慌で困窮するアメリカと農村地域の惨状を記録した「FSAプロジェクト」や、ソーシャルランドスケープの手法などを参照した画面構成は、アメリカ写真の系譜を彷彿とさせる。

 本展では、石川の記録とともに、今日的な問題やポスト・トゥルースと言われるディストピア的な状況について考察することを視野に入れた、同プロジェクトを紹介する。