EXHIBITIONS

lab.1 OTON GLASS

2017.04.08 - 07.23

Photo by KATO Hajime

Photo by KATO Hajime

 2017年4月より金沢21世紀美術館のデザインギャラリーで、新しい展覧会シリーズ「lab」が始まった。タイトルは実験室や研究室を意味する「laboratory」の略であり、会場となるデザインギャラリーを作品展示の場所として用いるだけでなく、調査・研究・実験の場として開きつつ、そのプロセスをプレゼンテーション。本年度は「知覚の拡張」をテーマに、2組のプロジェクトを紹介する。

 「lab」の第1回は、開発者である島影圭佑の父親の失読症をきっかけに開発中の「OTON GLASS」を取り上げる。視覚的な文字情報を音声に変換し「読む」行為をサポートする眼鏡型のデバイスであり、ディスレクシア(難読症、読字障がい)の補助をはじめ、外国の街を歩く際など、文字を読むことが困難なさまざまなシーンでの「読む」能力の拡張を目指す〈OTON GLASS〉の取り組みを紹介。さらに会場内には「OTON GLASS」のプロトタイプを装着し、実際にその機能を体験できるスペースを設け、開発者による実用化に向けた研究のプロセスを可視化する。