EXHIBITIONS

開館70周年記念展示

本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―

国⽴国会図書館
2018.10.18 - 11.24

解体新書4巻序図1巻 うち序図 著=キュルムス 訳=杉⽥⽞⽩ほか 画=⼩⽥野直武  版元=須原屋市兵衛 1774

モージャー⽒撮影写真資料 うち「東京 PX(松屋本店)」 1946-47

国⽴国会図書館 表札

 国立国会図書館の開館70周年を記念した本展は、1948年の開館以降の歩みを振り返るとともに、約4300万点におよぶ蔵書の多様さを、特色ある資料約180点(展示替え約70点を含む)を通して紹介する。

 第1部「国立国会図書館の70年」では、同館の源流のひとつ「帝国図書館」に触れながら、開館に尽力した田中稲城による意見書の草稿や第二次世界大戦中の資料疎開に関わる資料などを公開。第2部では「さまざまな蔵書」と題して、美しい本、珍しい本、どこかで見た本、世を映す本などを展示する。

 近代印刷の理想書と言われるダブズ・プレスの『The English Bible(欽定訳聖書)』やケルムスコット・プレスの『The works of Geoffrey Chaucer, now newly imprinted(チョーサー著作集)』、『太子伝記』『源氏物語』など東西の書物から、『解体新書』や『みだれ髪』といった馴染みのある本、さらに1889年に発布された『大日本帝国憲法』、続いて1946年に公布された『日本国憲法』にまつわる資料も並ぶなど、時代を網羅した展示構成となる。