EXHIBITIONS

ザック・プレコップ

2019.01.19 - 02.17

ザック・プレコップ Half Pathway 2018 © Zak Prekop Courtesy of Hagiwara Projects

 ニューヨーク拠点の活動するペインター、ザック・プレコップが日本で約4年ぶりとなる個展を開催する。

 プレコップは1979年生まれ。引き裂いた紙を下絵に「破く」という行為の痕跡を描き、鋭角なグリッド線や細密なドットを重ねることで、運動と秩序が混在する表情豊かな絵画作品を生み出している。それらは最小限の色数で構成されたシンプルな画面でありながら、複雑に絡んだ平面のレイヤーによって、見る者に奥行きを感じさせる。

 本展では、2018年春にニューヨークのギャラリーで展示されたシリーズより複数点を発表予定。「作品にはなるべく一般的なタイトルをつけたい」と考えてきたプレコップは、出品作のひとつ《Half Pathway》において、作品中の半楕円を形成する黒と白のラインから「回路」というイメージをとった。「すべてのペインティングは道(pathway)を備えていて、それが視覚的とは限らないが、本作ではより直接的だ」としている。