EXHIBITIONS

古代アンデス文明展

2018.10.06 - 12.02

コップを持った男性の坐像をかたどった2色(白黒)の手捏ね土器 チャンカイ文化 天野プレコロンビアン織物博物館所蔵

刺青またはフェイスペイントをした小像 クピスニケ文化 形成期中期(前1200-前800年) リマ美術館所蔵

細かい細工がほどこされた金の装飾品 シカン文化(紀元後800年頃~後1375年頃) ペルー文化省・国立ブリューニング考古学博物館所蔵

象嵌のマスク モチェ文化(紀元後200年頃-後750 / 800年頃) ぺルー文化省・国立博物館所蔵

縄をかけられたラクダ科動物(リャマ?)が描かれた土製の皿 ナスカ文化(紀元前200年頃-後650年頃) ディダクティコ・アントニーニ博物館所蔵

少女のミイラとその副葬品 チリバヤ文化 ペルー文化省・ミイラ研究所・チリバヤ博物館所蔵

 ナスカの地上絵やインカ帝国のマチュピチュといった巨大な遺跡などで知られる「古代アンデス文明」。先史時代からインカ帝国が滅亡する16世紀までの間、南アメリカ大陸太平洋沿岸部の南北4000キロメートル、標高差4500メートルにおよぶ広大な空間で盛衰した文化全体を指し、神々や死者をかたどった土器、精巧な黄金製品や織物、ミイラなど、それぞれの文化において独特で神秘的な世界観が育まれた。

 本展では、古代アンデス文明史の中でも、カラル、チャビン、ナスカ、モチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムー、インカという9つの文化に着目。貴重な約200点の資料を展示し、先史から歴史をたどりながら、秘められた文明・アンデスの全体像に迫る。