EXHIBITIONS

北城貴子「Spectrum」

北城貴子 prismatic color 4 2018

 印象派の絵画を思わせるタッチで、光をテーマに描く画家・北城貴子。2006年、大原美術館のレジデンスプログラムARKOでの滞在制作では、緑の木立に光が差し込むスタイルを確立し、一躍脚光を浴びた。その後、光溢れる木立や水辺、咲き乱れる花、雪、山など、対象を広げながら独自の作風を模索している。

  本展では、北城が繰り返し描いてきたモチーフのひとつである「水面」をテーマとした作品を発表。「筆触から、見た人に皮膚感覚でその時の感じを認めてもらうようにするのが難しい」とも語り、一貫して絵画とは何かを問い続けている作家の新たな挑戦を見せる。