中沢研

　針金やテグスといった存在が希薄な素材を用い、展示空間に呼応したインスタレーションを制作してきた中沢研の個展。

　中沢は1970年東京都生まれ、多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。主な展覧会に「MOTアニュアル1999 ひそやかなラディカリズム」（東京都現代美術館）、「横浜トリエンナーレ2001」（パシフィコ横浜）などがある。

　本展では、《四角》と題した新作インスタレーションを発表。「柵」のイメージから着想を得たという本作は、直径3ミリの鉄材のみという最小限の素材で構成される。