EXHIBITIONS

東城信之介「消しゴムの滓のようなものでしょ」

2018.09.22 - 10.20

© TOJO Shinnnosuke

© TOJO Shinnnosuke

© TOJO Shinnnosuke

 金属板や工業製品に大小の傷やサビなどの痕跡を施し、通常では見ることのできない事象や概念を視覚化した作品を制作する東城信之介の個展。

 東城は1978年長野県出身。2004年東京造形大学美術学科比較造形卒業、05年東京造形大学研究生修了。18年に「SICF18」でグランプリを受賞し、広州53美術館(中国、広州)でのレジデンス制作および展示や、VOCA展2019出展を控えるなど、今後の国内外での活躍が期待されるアーティストのひとりだ。

 土地や場所が持つ独自の場所性を感じ取ったうえで、制作の着想を得ることが多いという東城。これまで、無意識に見える像や心象風景をなぞり具現化する「Replica」シリーズ、人が残す痕跡や時間の経過を残したものにマーキングする「Tagingu」シリーズなどを手がけてきた。

 本展では、東城のアトリエ、そして展示会場に共通して感じられる感覚を出発点につくられた、新作を中心に発表する。