ゲルマン・シュテークマイヤー「ライト・アンド・トーン」

　単純な色彩を組み合わせたペインティングや、シンプルな線をつなぎ、下地の紙を切り貼りして構成したドローイングを制作するドイツの作家、ゲルマン・シュテークマイヤーの個展が開催される。

　シュテークマイヤーは1959年生まれ。ミュンヘンのルートヴィヒ・マクシミリアン大学で数学と科学理論を学んだ後、芸術へ転向。ミュンヘン美術院を修了し、オランダ国立芸術アカデミーにも在籍した。アムステルダム、ニューヨーク、ローマにて数年を過ごし、現在はミュンヘンを拠点に活動。マインツ州立博物館、ノイエ・ピナコテーク・ミュンヘンほかドイツ国内で精力的に発表し、作品はアムステルダム市立美術館、チューリッヒ美術館など、多くの美術館や個人コレクションに収蔵されている。

　システマティックなドローイングに対し、感覚的で存在感を放つペインティングを描くシュテークマイヤー。作家にとって作品の完成とは、作品が自立した瞬間を迎えることであり、ときには、1つの作品を仕上げるまでに長い年月を費やすという。

　8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは2度目の開催となる本展では、新作を含むペインティングとドローイング作品17点を展示する。