愛について　アジアン・コンテンポラリー

　発展と変容の著しいアジアにおいて、現代写真・美術の世界でも、世界から向けられる視線がますます熱くなってきているいま。中国、シンガポール、台湾、韓国、在日コリアン、そして日本の女性アーティストを迎え、家族やセクシュアリティ、ジェンダーをテーマに、変わりゆくアジアの現在に焦点を当てる。
　
　本展の出展作家は、金仁淑（キム・インスク）、キム・オクソン、チェン・ズ、ホウ・ルル・シュウズ、ジェラルディン・カン、須藤絢乃の6人。国、年齢、キャリアも異なるアーティストたちは、アジアン・コンテンポラリーとして高い評価を得ているという共通点以上に、女性の価値観が様々に変容するアジアの「いま」を共有している。

　「愛について」の眼差しを奥底に潜ませながら、現実を直視し、それぞれのいまに思いを巡らせて走り続ける6人の作品を通して、アジアの現在を見つめる。