EXHIBITIONS

北澤美術館所蔵 

ルネ・ラリックの香水瓶

―アール・デコ、香りと装いの美―

2018.09.22 - 11.18

香水瓶 二つのアネモネと花瓶≫ 1935 北澤美術館蔵 撮影=清水哲郎

香水瓶 彼女らの魂 ドルセー社 1914 北澤美術館蔵 撮影=清水哲郎

香水瓶 真夜中 ウォルト社 1924以降 北澤美術館蔵 撮影=清水哲郎

ジャンヌ・ランヴァン イヴニング・ドレス 1936 神戸ファッション美術館蔵

ポール・ポワレ イヴニング・ドレス 1920頃 神戸ファッション美術館蔵

 20世紀初頭のフランスでは、香水が一般の人々にも広まり、また服飾デザイナーのポール・ポワレがコルセットを使用しないドレスを発表したことを機に、体に沿ったデザインの洋服の制作が始められた。

 宝飾作家として活躍していたルネ・ラリックは、香水商フランソワ・コティの依頼からガラスの香水瓶の制作を開始し、その優美なデザインによって瞬く間に人気を博した。以降、ガラス工芸家に転身し、現在でもアール・デコを代表するデザイナーのひとりとして知られている。

 本展では、ガラス工芸コレクションで世界屈指の質、量を誇る北澤美術館の所蔵品から、ラリックが手がけた香水瓶を中心に、アクセサリーやパフューム・ランプ、化粧品容器などを紹介。あわせて、神戸ファッション美術館の協力により、アール・デコの装いを代表するドレスや、ファッション誌を飾った手彩色の版画であるファッション・プレートも展示される。