EXHIBITIONS

原口典之 新作展 - モノクローム

© Noriyuki Haraguchi  Courtesy of the Artist and Kenji Taki Gallery

 廃油を使ったインスタレーションや自動車のパーツを用いた立体作品、ポリウレタンやハニカムを用いた平面作品など、工業的な素材を取り入れた作品で知られる原口典之の新作個展が開催される。

 原口は1946年神奈川県生まれ。60年代後半、大学在学中に原寸大で軍用機の模型をつくるなど、独自の制作活動を始める。77年の「ドクメンタ6」に日本人作家として初めて招待され、巨大な鉄の枠組の中に廃油を満たした《オイルプール》を発表。国際的に多大な注目を集めた。

 その後も、鉄板やH形鋼、ポリウレタンといった工業的な素材を作品に取り入れ、インスタレーションや立体、平面を交差する作品を展開している。

 「モノクローム」と題された本展は、2017年の個展「グレイ」に続く、ケンジタキギャラリー / 東京での2回目の個展。白と黒の壁面作品を発表し、ミニマルな形体の中に、物体や物質のあり様を提示する。