EXHIBITIONS

狩野宏明展「SCAFFOLDING」

最上川美術館・真下慶治記念館
2018.08.24 - 09.25

狩野宏明 アルバム(After Filippo Lippi) 2017-18

狩野宏明 オペレータ 2018

狩野宏明 記憶のジオラマ 2015

 イタリアのルネサンス絵画を参照した作品など、油絵を中心に制作する画家・狩野宏明が地元、山形県での初個展を開催する。

 狩野は1983年山形市出身、2010年筑波大学大学院修了。12年まで、文化庁新進芸術家海外研修制度でイタリア・フィレンツェに滞在。これまでの主な展覧会に、第11回西脇市サムホール大賞展(西脇市岡之山美術館、兵庫、2017)、「狩野宏明展 記憶の劇場」(佐藤美術館、東京、2015)、「第16回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2013)、「Art Stage Singapore 2013」(Marina Bay Sands、シンガポール)などがある。

 本展では、新作を中心に約20点を展示。タイトルの「SCAFFOLDING(スキャフォールディング)」は、「足場」を意味する言葉で、その他に、家族、 先生、 友人など学習者の課題解決を促す他者や、道具、 機械といったものによる補助を指すこともあるという。

 この「SCAFFOLDING(スキャフォールディング)」をキーワードに、人間の自己や心の形成に影響を与える他者やものの存在について、作家自身の生い立ちや記憶と結びつけて描いた作品が並ぶ。