jin-zo | 人像展Ⅱ

　独自の表現を確立する中堅の作家を招く、EMON Photo Galleryによるグループ展「人像展」の第2回では、原初的な肉体、そのフォルムにフォーカスするアーティストたちを紹介する。

　参加作家は、水中に潜る老若男女を被写体に、自身も潜水し、「呼吸する」という行為の再認識を試みる池谷友秀、身体を覆う皮膚に着目し、光とコラージュ技法を用いて表現する荻野NAO之、「COSPLAY made in Japan」の作家としても知られ、独自のエロティシズムを追究する須崎祐次。人々の身体が潜在的に持つ豊かな言葉に耳をかたむける真月洋子、そしてリクライニングチェアーに横たわる人々を撮影し、レンズを通して無防備な身体に潜在する「死」と「生」を暴く山田弘幸の5名。

　人物写真を中心にその表現を確立しながらも殻を破り続け、写真の概念を越えた活動を行う個性的な作家が集う。