EXHIBITIONS
安田早苗「種をまく人」
安田早苗は1968年滋賀県出身。美術家としてのキャリアを絵画制作からスタートさせ、90年代後半からインスタレーションや、当時隆盛したリレーショナル・アートの領域の作品を制作。絵画や彫刻といった既存のメディアから離れたとき、作家と鑑賞者との間に生じる摩擦こそがアートの本質ととらえ、物質の移動や伝播を主体とする作品、あるいは他者と共有、協働するプロジェクトを長期的に手がけるようになる。
2001年から05年まで京都と滋賀を中心に、風船につけたハーブの種を大空に拡散し、偶然に発見した者が種を育て、作家にその発芽の便りを知らせることで完了する「種をまくプロジェクト」を実施。07〜15年には「芽が出るプロジェクト」を、東京・町田市を中心に行った。
「種をまくプロジェクト」に端を発する本展では、外来種の移動をテーマに据えた作品を発表。賛同と外来種としての危険性を訴える声も挙がるなか、改変を繰り返し終了した同プロジェクトを再考するとともに、外来種とは何かを植物を軸に問い直す。
2001年から05年まで京都と滋賀を中心に、風船につけたハーブの種を大空に拡散し、偶然に発見した者が種を育て、作家にその発芽の便りを知らせることで完了する「種をまくプロジェクト」を実施。07〜15年には「芽が出るプロジェクト」を、東京・町田市を中心に行った。
「種をまくプロジェクト」に端を発する本展では、外来種の移動をテーマに据えた作品を発表。賛同と外来種としての危険性を訴える声も挙がるなか、改変を繰り返し終了した同プロジェクトを再考するとともに、外来種とは何かを植物を軸に問い直す。