EXHIBITIONS

没後35年 文承根 藤野登 倉貫徹

2018.04.13 - 04.29

「没後35年 文承根 藤野登 倉貫徹」展示風景 2017

「没後35年 文承根 藤野登 倉貫徹」展示風景 2017

写真左は文承根《活字球》(1973頃)、右は倉貫徹《化石(アンモナイト)》(1975) 展示風景

 吉原治良を主柱とした「具体美術協会」の新人展などで親睦を深め、切磋琢磨した同年代の作家、文承根(ムン・スングン=藤野登)と倉貫徹の2人展が開催される。

 文は1947年石川県出身。関西を拠点に「藤野登」の名前で活動し、71年からは「文承根」として発表を行う。持病のため82年に34歳という若さで夭折。70年代半ばから集中して取り組んだ色を何層もぬり重ねた水彩や、街の一瞬の光景を撮影した写真を素材とした版画作品、油彩、立体、写真など、深い批評性と高い完成度の作品を残している。

 本展では、アンモナイトや植物の化石、宝石を使った作品を手がけてきた倉貫と文が競演。それぞれが60~70年代に制作した作品を中心に、新たに発見された藤野登のソフトスカルプチャーもあわせて展示する。