EXHIBITIONS

近藤愛助「The Past in the Present」

2018.08.28 - 09.09

近藤愛助「diaspora Memoria」(Kommunale Galerie Steglitz-Zehlendorf、ベルリン、2018)展示風景

 「物質と記憶-存在と不在」をテーマに作品制作を行うベルリン在住の作家、近藤愛助(あいすけ)の個展が開催される。

 近藤は1980年静岡生まれ、2008年ベルリン芸術大学造形学部マイスターシュラー課程修了。17年にACCの日米芸術交流プログラムでサンフランシスコとロサンゼルスに滞在。主な展覧会に「PRIVATE / PUBLIC」(ヴォルフスブルク市民ギャラリー、2015)、「サンフランシスコに移民として暮らしていた曾祖父について(またはベルリンに移民として暮らしている私について)」(京都芸術センター・ギャラリー北、2016)など。近年では、曾祖父の47年間に及ぶ米国生活と、太平洋戦争中米国に設置され日系人約12万人を収容した強制収容所を主題とした作品を発表している。

 本展は「現在の中に現れる過去」をコンセプトに、近藤が17年のACC日米芸術交流プログラムを受けて実現させた、収容経験者へのインタビューと日系アメリカ人についてのリサーチに基づく映像、写真、ドローイングで構成。他者と自己、現在と過去、そして自国と他国という多視点を含み、「移民」という今日的なテーマを過去と現在の交差点から問う。