EXHIBITIONS

銅版画の詩人 追悼 深沢幸雄展

2018.09.01 - 10.08

深沢幸雄 ブルネット・ラティーニ/ダンテ 『神曲』〈地獄篇〉より 1956

深沢幸雄 凍れる歩廊(ベーリング海峡) 1978

深沢幸雄 めし 1956

深沢幸雄 古い楽譜(青) 1965

表紙(深沢幸雄銅版画集 宮沢賢治「春と修羅」より) 1986

 日本を代表する銅版画家のひとりとして活躍し、2017年1月に逝去した深沢幸雄の追悼展が開催される。

 深沢は1924年山梨県生まれ。亡くなる92歳まで芸術への情熱を絶やすことなく、1000点を超える銅版画のほか、油彩画や陶芸、ガラス絵など多様な作品を残した。また荻原朔太郎や金子光晴、宮沢賢治、中原中也の詩に親しみ、自身の銅板画による詩画集も多く制作。宮沢賢治の『春と修羅』をはじめ、生涯で9冊を手がけた。

 本展は、銅版画の代表作を中心とした画業を紹介するとともに、ノートやスケッチブックに詩や文章、短歌をしたため、言葉を大切にしてきた深沢の芸術を検証する。