EXHIBITIONS

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界

1780年パリに始まるエスプリ

2018.06.28 - 09.17

カーネーションのティアラ ジョゼフ・ショーメ 1907 個人蔵 © Courtesy of Albion Art Jewellery Institute

雷神、日本風ブローチ ジョゼフ・ショーメ 1900頃 ショーメ・コレクション、パリ © Chaumet / Nils Herrmann

皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ アンリ・オーギュスト(金銀細工職人)、 マリ=エティエンヌ・ニト、フランソワ=ルニョー・ニト 1804-05(後世に数回修正) 教皇庁聖具室、ローマ © Chaumet / Régis Grman

ハチドリのエグレット ジョゼフ・ショーメ 1880頃 ショーメ・コレクション © Chaumet / Nils Herrmann

建築モチーフのブローチのデザイン画 ショーメ・コレクション © Chaumet:Dessin dune broche - vers 1925

 1780年にマリ=エティエンヌ・ニトが創設したハイジュエリーブランド「ショーメ(CHAUMET)」。その238年におよぶ伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会が開催される。

 パリのヴァンドーム広場に軒を連ねるジュエラーの中で、もっとも長い歴史を誇るショーメは、ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとして、権力の象徴であると同時に流行のアクセサリーでもあったティアラをはじめとする品々を献上し、装飾芸術の傑作と称される数多くの作品に寄り添った。戴冠衣装に身を包むナポレオンの肖像画《戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世》には、ニトがフランス王に由来するダイヤモンド「ル・レジャン」をはめ込んだ執政用の剣(あるいは「戴冠式の宝剣」)が描かれている。 

 本展は、ルーヴル美術館名誉館長のアンリ・ロワレット監修のもと、ロマン主義、ジャポニスム、アール・デコといった芸術潮流との対話の中で、洗練されたダイヤモンドのティアラやネックレスなどの宝飾品、そして未発表のデザイン画や写真など約300点を展示。ロマン主義、ジャポニスム、アール・デコといった芸術潮流との対話の中で、洗練されたダイヤモンドのティアラやネックレスなどの宝飾品、そして未発表のデザイン画や写真など約300点を展示。伝統を重んじ、革新性を追求し続けるショーメの歩みをたどる。