EXHIBITIONS

ignore your perspective 42「友愛の文法」

磯崎隼士 / 野島健一 / 松下和暉

2018.07.14 - 08.10

展覧会イメージ 画像提供=児玉画廊

 同世代の作家、磯崎隼士、野島健一、松下和暉によるグループ展が開催される。

 磯崎はこれまで、路上でのペインティング、人物をモチーフとした写実的な作品、刺青を施した皮膚を生々しく再現した肌色のシリコン作品、構造的なインスタレーションを発表。様々な変遷を経てなお、一貫して生と死とについて考察を続ける。

 野島は、思考を論理的に分析し、形象に転化していくようなプロセスで作品を制作。木材由来の合板を主素材に、植物のような流線型の紋様を彫り込み、回転するコンパスを立ち上げたような作品などを通して、思考や制作、理解、見ることの関係性の可視化を試みている。

 自らを詩人とも称する松下は、自身が書いたテキストや既存の固有名詞といった言語を使ってモチーフにアプローチし、オブジェや絵画を手がけてきた。

 「友愛」をキーワードとする本展では、アーティストコレクティブやユニットのようなまとまりのある活動なしに共鳴する、3名の作品に通底するものに注目する。