EXHIBITIONS

海野林太郎「サスペンデッド・エクスプローラー!」

2018.07.06 - 08.05
 映像・立体・インスタレーション形式の作品発表を主に行うマテリアルショップ「カタルシスの岸辺」のコアメンバーでもある、若手アーティスト・海野林太郎の個展が開催される。

 海野は1992年東京生まれ、2018年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。これまでの個展に、「ずっと見張っていなさい」(野方の空白、2017)、「ブルーフィールド」(浦賀の海中、2016)。「牛窓亜細亜芸術交流祭」(岡山、2017)、「パープルーム大学 尖端から末端のファンタジア」(ギャラリー鳥たちのいえ、2017)、「超循環/super circulation」(カタルシスの岸辺)(EUKARYOTE、2017)などのグループ展に参加。幼少からテレビゲームに親しみ、ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)ゲームは遊戯としてだけでなく、他の受動的な映像体験と比較して、より選択を迫られる能動的な装置として作品の素材に用いている。

 本展では、過去作《ファースト・パーソン・サスペンス》をもとに、新作の映像作品で展示空間を構成。ギャラリーをFPSのオープンワールドに見立て、鑑賞者にゲーム上の身体感覚をフィードバックさせる試みによって、視覚が普段とらえているものとのずれや違和感を明らかにする。