日本近代洋画の名品展

　明治時代に西洋の絵画作品や技法が輸入され、日本でも描かれるようになった洋画。日本の洋画家たちの多くは、ヨーロッパやアメリカに留学して苦労しながら研鑽を積み、油絵具の発色のよさを生かした鮮やかな色彩表現や目に見えるままに描く技術などを身につけ、さらに個性的な画風を開拓して表現の幅を広げて、「洋画」という新ジャンルを定着させた。

　本展では、公益社団法人糖業協会が所蔵する珠玉のコレクションから、洋画の巨匠35人、主に昭和初期から50年代に制作された39作品を紹介。人物、風景、花などを題材に、それぞれの画家が感じた美しさや感動を個性的に表現した名品が揃う。あわせて小川家住宅内では、小山市所蔵の絵画を展示する。

　出品作家は、青山義雄、麻生三郎、有島生馬、伊藤廉、井上長三郎、猪熊弦一郎、梅原龍三郎、笠井誠一、金山平三、川島理一郎、熊谷守一、小磯良平、小絲源太郎、児島善三郎、小林和作、里見勝蔵、清水登之、鈴木保徳、須田国太郎、高畠達四郎、鳥海青児、東郷青児、中川一政、中沢弘光、中山巍、野口弥太郎、林武、福沢一郎、藤島武二、牧野虎雄、松田文雄、森芳雄、安井曽太郎、山口薫、和田英作（予定）