EXHIBITIONS

ギャラリーヤマキファインアート12周年記念展

小清水漸「視覚と身体と物質の刹那」

小清水漸 表面から表面へ 2018

小清水漸 表面から表面へ 2018

小清水漸 表面から表面へ 2018

 「もの派」の中心メンバーとして活動し、1970年代より現代美術をリードしてきた小清水漸(こしみず・すすむ)。これまで用いてきた素材は、木や鉄、石、水、陶、紙など多岐にわたり、英国・テートにも収蔵される《表面から表面へ》では、電動ノコギリで複数の同形木材の表面に異なる幾何学的な模様を配し、一つひとつは同じ木であるという普遍性を示しつつ、素材が持つ表現の可能性を示した。

 本展では、この試みからさらなる展開を広げ、物質表面の多義性をより一層追求した最新作を発表。また、近年「木を彫り、模様を刻むこと以上に色彩への意識が増している」と語る小清水が、日本の土着を重んじ、繰り返し用いる「辰砂」「群青」「緑青」といった顔料を木に施した新シリーズもあわせて展示する。