EXHIBITIONS

小川照夫作品展「望郷の岐阜・愛知―1963-69」

2018.07.03 - 07.29

小川照夫 長良川河川放牧場から家路に急ぐ少女 岐阜・羽島市 1964年8月撮影

 高度経済成長の下でアメリカ文化がもてはやされた1960年代の日本で、牧場の牛と少女が寄り添い歩く様子や、祭りに集う大勢の人々、角隠し姿でのお嫁入り風景といった懐かしい故郷を記録した写真家・小川照夫。父親の暗室での現像経験をきっかけに独学で写真を学び、仕事に励む傍ら、『日本カメラ』などカメラ雑誌のコンテストで多数入賞。様々なギャラリーでも作品を発表してきた。写真歴は56年。現在「写団モノクロ」を主宰し、ニッコールクラブ千葉支部長を務める。

 本展では、生まれ育った岐阜県と仕事のために暮らした愛知県の風景や人々など、小川が63〜69年の間に撮影したモノクロ写真77点を展示。開通したばかりの名神高速道路や田園地帯を横切る新幹線など、押し寄せる時代の波を切り取った作品も並ぶ。