EXHIBITIONS

ignore your perspective 41「Intention of Technique」

太中ゆうき / 岡崎未来 / 杉本圭助 / 宮崎光男

2018.06.30 - 08.10

宮崎光男 Atmosphere 2018年 画像提供=児玉画廊

 作家のものでも観客のものでもない、ギャラリーから新しい視座を提示するシリーズ「ignore your perspective」の今回は、太中ゆうき、岡崎未来、杉本圭助、宮崎光男の4名を迎える。

 太中は、平置きにしたキャンバスに絞り出した絵具によってダムの堰のような囲いをつくり、そこへ薄い液状に溶いた絵具をなみなみと注ぎ込む「水位」シリーズなど、制作プロセスにおいて「何をするか」が最終的な絵画内容を導くという独特のスタンスで描く。彫刻、インスタレーション、パフォーマンスと幅広い制作活動を続ける杉本は、近年集中的に制作する平面作品の最新作を公開。淡彩の水干絵具と木炭と麻紙による静かな作品を手がける岡崎と、岩絵具や胡粉を用いていながら西洋美術の文脈における抽象絵画然とした作品を発表する宮崎は初紹介となる。

 本展では、4人の作家が意識し用いる素材や技法に注目しながら、各々の絵画制作の源泉に迫る。