EXHIBITIONS

築山有城「Exhibition2018」

2018.07.06 - 08.04
 兵庫県・神戸市を拠点とし、関西を中心に精力的な活動を行う彫刻家、築山有城の個展が開催される。

 築山は1976年生まれ、2000年に京都造形芸術大学芸術学部美術科彫刻コースを卒業。作品を構成する要素は金属や樹脂、木、塗料などシンプルでありながら、作家独自の着眼点と「遊び」と呼ぶ実験をストイックに繰り返す執念がなければ実現し得なかったであろう作品をこれまでに数多く発表してきた。

 本展では、45ミリ四方の角材を自ら手鋸で薄く切断し、断面に残った木目の一部をつなぎ合わせるように注意深く配置することで、大樹の年輪を思わせる円環をギャラリー空間に表出させる。

 数千枚ものピースによって構成されるサークル模様は、築山がアトリエで黙々と重ねた行為の集積であることを物語ると同時に、壮大な時間の流れをも感じさせるだろう。