EXHIBITIONS

ヴラマンク展 絵画と言葉で紡ぐ人生

2018.07.28 - 09.24

モーリス・ド・ヴラマンク サイロ(部分) 1950 フランス 個人蔵 © ADAGP

モーリス・ド・ヴラマンク 漁船の帰還、ブルターニュ 1947 フランス 個人蔵 © ADAGP

モーリス・ド・ヴラマンク 2本の木のある農家 1950 スイス 個人蔵 © ADAGP

モーリス・ド・ヴラマンク 束ねられた麦のある畑 1950頃 ラロック=グラノフ・コレクション © ADAGP

自家用車の前でポーズをとるヴラマンクと妻ベルト・コンプ 1926頃

 20世紀初頭にマティスやドランらとともに「フォービスム(野獣派)」として一世を風靡したフランスの画家、モーリス・ド・ヴラマンク。独学で絵を学んだヴラマンクは、セザンヌへの傾倒を経て、第一次世界大戦後はパリ郊外、次いでパリから100キロメートル以上離れた小村、リュエイユ=ラ=ガドリエールに住まいを移し、抑制された色調やスピード感のあるタッチで田園風景や妻が活けた花束などを描き続けた。

 いっぽう、絵画以外にも音楽や自転車競技など多方面で活動し、とりわけ文筆家としては生涯に20点以上もの著作を発表。ヴラマンクは絵画と同様に、自身を表すための手段として言葉による表現を続けた。

 本展では、フォービスムから離れ、独自の画風を模索した1907年から最晩年までの作品76点を画家の言葉とともに紹介し、ヴラマンクの創作の深奥に迫る。