EXHIBITIONS

ブリューゲル展 画家一族150年の系譜

2018.07.28 - 09.24

ピーテル・ブリューゲル2世 野外での婚礼の踊り 1610年頃 個人蔵

 16世紀フランドルを代表する画家、ピーテル・ブリューゲル1世にはじまり、その才能を引き継いだ息子のピーテル・ブリューゲル2世、ヤン・ブリューゲル1世、その後およそ150年にわたって脈々と続いたブリューゲル一族の画業をたどる展覧会が開催される。

 聖書の世界や農民の生活、風景などを時に皮肉も交えながら描き、高い評価を得たピーテル・ブリューゲル1世。同じ道を歩んだ長男のピーテル2世は人気の高かった父の作品の忠実な模倣作を描き、次男のヤン1世は父の模倣にとどまらず、花など静物を手がけたことで「花のブリューゲル」などと呼ばれるまで名声を上げた。さらにヤン1世の息子ヤン2世も、幼少期から父の工房で絵を学んで画家となり、その後もブリューゲル一族は多くの画家を輩出し続けた。

 本展は、貴重なプライベート・コレクションを中心に、厳選されたおよそ100点を北海道で初公開。工房作や共作を含む、ピーテル1世〜ひ孫のアブラハムらに至る4世代の作品に加え、同時代の16、17世紀フランドル地方で描かれた宗教画や風景画、風俗画、静物画といった多彩な作品が顔を揃える。