EXHIBITIONS

Emerging 2018 第1期

清水総二 世田谷美術館区民ギャラリーでの展示風景 2015 撮影=椎木静寧

千原真実 Untitled 2018

中野由紀子 昔の日記、通勤と散歩 2018

 2001年の開館とともに、若手アーティストを対象とした公募展「トーキョーワンダーウォール(TWW)」(2000~2016)と連携するプログラムとして実施している「Emerging(旧TWS-Emerging)」。2018年は、「TWW2013~2016」の入選者から希望を募り、審査によって選出された6名のアーティストによる展示を9月末まで2期にわたり開催する。

 第1期では、枠や余白、窓といった「境界」を用いて、変化する景色や人間の記憶のつながりを描く千原真実、「二重思考(Doublethink)」をテーマに、展示室内に配置されたオブジェクトにより、鑑賞行為の再考を提示する清水総二、身のまわりの風景をモチーフに描いた紙のドローイング作品と抽象化したキャンバス作品を並べることで、記憶がもたらす作家の心象風景を表現する中野由紀子の3名が参加。

 なお8月25日〜9月24日に開催予定の第2期では、堀園実、福田絵理、平田尚也を紹介する。