EXHIBITIONS

青秀祐

弾頭の雨が降る夜に、少年は空飛ぶ夢を見る。

2018.06.09 - 06.30

青秀祐 Phantom 2016

青秀祐 AGM-84 Harpoon 2018

青秀祐 Ghost Lightning 2017(参考作品)

青秀祐 Phantom 2016

 数千機による折り紙飛行機が編隊飛行するインスタレーションや、機体構造を裏返しした立体作品など、戦闘機をモチーフにした作品を制作する青秀祐(あお・しゅうすけ)が7年ぶりに個展を開催する。

 青は1981年茨城県生まれ、2004年多摩美術大学美術学部日本画専攻卒業。これまで「TRIAL」(航空科学博物館、2011)、「Gateway Japan」(トーランス市美術館、2011)プレイヤーズ遊びからはじまるアート(アーツ前橋、2014)、「ラブラブショー2」(青森県立美術館、2017)などに出品している。

 近年は母校で日本画専攻の非常勤講師を務める傍ら、美術館を舞台に巨大な作品を発表。戦闘機というモチーフを通じて、平和と隣り合わせの暴力性、日常と非日常、古さと新しさ、大人と少年性など、既存の文脈から普遍性を取り出している。

 本展では、立体作品を中心に展示。空対艦ミサイルを衣料用生地で実寸大に縫製した最新作「AGM-84 Harpoon」や、作家のセルフポートレートともいえる「Phantom」などが並ぶ。