ライアン・ガンダー

　美術作品や普段の生活で遭遇する物事を素材に、オブジェやインスタレーション、絵画、写真など多様な制作を行うイギリスのアーティスト、ライアン・ガンダー。日本では、2017年に国立国際美術館で大規模個展「この翼は飛ぶためのものではない」が開催され、大きな注目を集めた。

　ガンダーは昨年、新たな作品集『Picasso and I ピカソと僕』（Remai Modern）を刊行。これまでも様々な方法で試みてきた、アーティスト神話についての最新の考察がなされている。

　本展では、同書に端を発する、ピカソの著名な作品を模倣した新作の406枚のドローイングを中心に展示。ピカソという伝説的アイコンを追い、「自分を自分たらしめるもの」とは何かを問いかける。