EXHIBITIONS

ユニマットコレクション

フランス近代絵画と珠玉のラリック展

2018.07.12 - 09.02

ジャン=フランソワ・ミレー 犬を抱いた少女(部分) 1844-45

ジャン=ジャック・エンネル マグダラのマリア

ピエール=オーギュスト・ルノワール 母子像(アリーヌと息子ピエール) 1886

ルネ・ラリック 立像「スザンヌ」 1925

 伝統的な価値観と、革新的な美意識がせめぎ合った19世紀半ば〜20世紀のフランス美術を紹介する展覧会が開催される。

 19世紀フランスの画壇では、神話や宗教、歴史を題材とした伝統的な美を追求する「アカデミズム絵画」が主流をなした。これに反発して誕生したのが、パリ郊外の農村風景を描いたバルビゾン派や、ありのままの社会の姿に目を向けた写実主義、そして自然の色彩をとらえようとした印象派の画家たちだった。

 近代化が進むにしたがい、強烈な色彩を用いたフォーヴィズムといった独創性豊かな表現も登場。やがて、様々な国から芸術家が都に集い、日本では藤田嗣治で知られる、エコール・ド・パリが形成された。

 本展では、ダヴィッドやドラクロワらアカデミーの中心的な画家から、モディリアーニ、藤田など20世紀はじめのエコール・ド・パリまで、フランスの近代絵画を一堂に展示。あわせてアール・デコを代表する工芸家、ルネ・ラリックの作品も並ぶ。