EXHIBITIONS
前川ひな
DOUBLE DWELLER
外部デバイスに頼らず、身体を通じて記憶や情報が伝えられていた魔術的社会のアートに着目し制作を行う前川ひな。その制作は思想史家、フランセス・イエイツらによる記憶術研究や口頭伝承といった西洋古典学、民族学研究に基づいている。
今日「マインド・パレス」とも呼ばれ、中世西欧で発展した記憶術のひとつ、「場所法(メソッド・オブ・ロキ)」は、脳内に仮想の宮殿や劇場、街をつくり、100を超える部屋や壁にオブジェクトを配置、そこに記憶したい事柄を貼りつけていくというもの。当時の記憶術の指南書にはしばしば聖書、ギリシャ神話などのアイコンが記憶術に用いるべき図像とされ、それらは前川の作品においても原型的な要素となっているという。
本展では、記憶術と魔術的社会のコスモロジーをモチーフにした「DOUBLE DWELLER」シリーズ、神話/民話におけるモチーフ素を引いた「CAVERN「PROGENITOR」を展示する。
今日「マインド・パレス」とも呼ばれ、中世西欧で発展した記憶術のひとつ、「場所法(メソッド・オブ・ロキ)」は、脳内に仮想の宮殿や劇場、街をつくり、100を超える部屋や壁にオブジェクトを配置、そこに記憶したい事柄を貼りつけていくというもの。当時の記憶術の指南書にはしばしば聖書、ギリシャ神話などのアイコンが記憶術に用いるべき図像とされ、それらは前川の作品においても原型的な要素となっているという。
本展では、記憶術と魔術的社会のコスモロジーをモチーフにした「DOUBLE DWELLER」シリーズ、神話/民話におけるモチーフ素を引いた「CAVERN「PROGENITOR」を展示する。