EXHIBITIONS

六本木アートナイト2018

六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT他
2018.05.26 - 05.27

金氏徹平 二種類のトリートメント 撮影=守屋友樹

金氏徹平 タワー 完成イメージ * The above image is for illustrative purposes only.

鬼頭健吾 《hanging colors》、《broken flowers》 完成イメージ * The above image is for illustrative purposes only.

宇治野宗輝 ドラゴンヘッド・ハウス 完成イメージ The above image is forillustrative purposes only.

+81 Eighty-one Moment

JR インサイドアウト・プロジェクト IN JAPAN presented by Reborn-Art Festival © Reborn-Art Festival 2017

生田目礼一 未来庭園

 六本木の街を舞台にしたアートの饗宴「六本木アートナイト」。今年は「街はアートの夢を見る」をテーマに、アート作品のみならず、デザインや音楽、映像、パフォーマンスなど多様な作品を六本木の街に点在させ、非日常的な体験をつくり出す。
 
 メインプログラムを務めるのは、コラージュの手法を用いた彫刻やインスタレーション、パフォーマンスなど多様なメディアで表現する金氏徹平、フラフープや糸といった既製品を使ったインスタレーションや立体作品などを手がける鬼頭健吾、大量消費社会における「物質世界のリサーチ」を基盤に、楽器や家電製品、自動車など、ものと技術を再構成・再定義する宇治野宗輝の3名。

 金氏がハイブリッドなコラージュ彫刻を使い、一夜の夢を演出する《タワー》では、映像作家の山田晋平や劇作家の岡田利規、アーティストのcontact Gonzoらが集う。鬼頭は国立新美術館の正面玄関前に5000個ほどの鏡を敷き詰め、花の映像を投影。また、黒川紀章の設計によるガラスのファサードを浮き彫りにした、カラフルな布の滝《hanging colors》で、日中も夜も楽しめる光のアートを生み出す。そして宇治野は代表作のひとつで、自動車を「顎」に見立てた「DRAGON HEAD」シリーズの六本木バージョンを展開。カラーコーンと車と建築が一体になった、音と光が連動する 「動く彫刻」を披露する。

 なお訪れる際は、メインとなるインスタレーションやイベントが一同に行われる5月26日(土)18:00〜27日(日)6:00のコアタイムが狙い目だ。

 オノ・ヨーコが2011年、森美術館のパフォーマンスで発表した書《夢》のバナーが展示されるほか、ドイツのパペットシアター・カンパニー「DUNDU(ドゥンドゥ)」が初来日し、発光する5メートルの巨大パペットが登場。また国内外で活躍するダンサー・振付家の柳本雅寛が率いるダンスユニットと、アフリカンドラムを中心としたパーカッショニストの坪内敦のコラボレーションなど、80以上のプログラムが六本木の街を盛り上げる。

 現在、プレプログラムとしてガラスを素材とした生田目礼一のインスタレーション作品が六本木交差点 プランター、六本木ヒルズ 毛利庭園の2ヵ所で展開されているほか、パリを拠点に活動するアーティスト・JRによる、その場所に住む人々のポートレイトを巨大なポスターとして街に貼り出すアートプロジェクト「INSIDE OUT」の一貫として、東北の被災地を巡った撮影室とプリンターつきのトラックが登場。開幕に先がけて「六本木アートナイト」の空気感を体験できる。