EXHIBITIONS
沖潤⼦
蜜と意味
古い布やボロが経てきた時間と物語の積み重なりに、刺繍、そして⾃⾝の時間の堆積と刻み込んで紡ぎ上げることで、新たな⽣と偶然性を孕んだ作品を完成させる沖潤⼦。下絵を描かずに施される細かな⽷による針⽬は、縦横無尽に⽣地に広がり、刺繍とは思えぬほど濃密で⼒強い表情が鑑賞者を圧倒する。
プロダクトデザインの仕事をしていた沖は、亡くなった⺟親が⼤事にしていた古いリバティの布を⾃⾝の娘が切り、⾃由な発想で刺繍つきのバッグをつくってプレゼントしてくれたことをきっかけに、引き取っていた⺟親の洋裁道具や布を使って創作活動を開始。
洗っていないボロからは⿊い汁が出る、また⾊落ちした布で針⽬が染まるといった⼀連の作業を「参加する」「混ざる」という⾔葉で表現し、布が持つ歴史や⼿の記憶を呼び起こしながら、長い時間をかけて古い布を新たな作品として生まれ変わらせる。
本展は、新シリーズ「蜜と意味」を中⼼に約12点を展⽰。時間、経験がかたちを得た、沖の豊かな作品を楽しみたい。
プロダクトデザインの仕事をしていた沖は、亡くなった⺟親が⼤事にしていた古いリバティの布を⾃⾝の娘が切り、⾃由な発想で刺繍つきのバッグをつくってプレゼントしてくれたことをきっかけに、引き取っていた⺟親の洋裁道具や布を使って創作活動を開始。
洗っていないボロからは⿊い汁が出る、また⾊落ちした布で針⽬が染まるといった⼀連の作業を「参加する」「混ざる」という⾔葉で表現し、布が持つ歴史や⼿の記憶を呼び起こしながら、長い時間をかけて古い布を新たな作品として生まれ変わらせる。
本展は、新シリーズ「蜜と意味」を中⼼に約12点を展⽰。時間、経験がかたちを得た、沖の豊かな作品を楽しみたい。


