EXHIBITIONS

長くつ下のピッピの世界展

〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜

東京富士美術館
2018.07.28 - 09.24

イングリッド・ヴァン・ニイマン 《『ピッピ 船にのる』挿絵原画》 1952年 スウェーデン王立図書館所蔵(ユネスコ“世界の記憶”登録)  Illustration Ingrid Vang Nyman Ⓒ The Astrid Lindgren Company. Courtesy of the National Library of Sweden, Stockholm

アストリッド・リンドグレーン作・画 オリジナルピッピ 1944 カーリン・ニイマン(リンドグレーンの娘)私物 Text and illustration Astrid Lindgren Ⓒ The Astrid Lindgren Company Courtesy of The Astrid Lindgren Company

アストリッド・リンドグレーン作/イングリッド・ヴァン・ニイマン画 『長くつ下のピッピ』初版本 1945 アストリッド・リンドグレーン社(スウェーデン)所蔵 Text Astrid Lindgren, Illustration Ingrid Vang Nyman Ⓒ The Astrid Lindgren Company Courtesy of The Astrid Lindgren Company

イングリッド・ヴァン・ニイマン 『ピッピ 船にのる』挿絵原画 1952 スウェーデン王立図書館所蔵(ユネスコ“世界の記憶”登録)  Illustration Ingrid Vang Nyman Ⓒ The Astrid Lindgren Company Courtesy of the National Library of Sweden, Stockholm

イロン・ヴィークランド 『やかまし村のクリスマス』挿絵原画 1961 アストリッド・リンドグレーン社(スウェーデン)所蔵 Illustration Ilon Wiklan © Ilon Wikland Courtesy of The Astrid Lindgren Company

イングリッド・ヴァン・ニイマン 『長くつ下のピッピ』出版社用ポスター原画 1940年代後半 アストリッド・リンドグレーン社(スウェーデン)所蔵 © Ingrid Vang Nyman / The Astrid Lindgren Company

The Astrid Lindgren Company Photo by Leif R Jansson / TT Licensed by Copyrights Asia

 今日まで70年以上にもわたり読み継がれてきた世界一強い女の子の絵本『長くつ下のピッピ』の展覧会が開催される。

 スウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンによる『長くつ下のピッピ』は、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語ったことをきっかけに誕生。第2次世界大戦終戦を迎えた1945年に出版され、またたく間に世界中の子どもたちの人気を集めた。

 本展では、ユネスコ「世界の記憶」に登録された『長くつ下のピッピ』(スウェーデン王立図書館蔵)の貴重な原画をはじめ、スウェーデン、デンマーク、エストニアなどより、「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズの原画を展示。リンドグレーン自らがタイプして愛娘の誕生日に贈った「ピッピ」のオリジナル原稿、愛用品など、多くが日本初公開となる約200点が並ぶほか、本展のために制作された特別映像や、ピッピが住む「ごたごた荘」を再現した大型模型も登場する。
 
 また、94年間で様々な子ども向け作品を生み出し、子どもの人権、そして動物の権利の擁護者としてもあらゆる虐待に反対の立場を表明した、リンドグレーンの知られざる生涯に焦点を当てる。