EXHIBITIONS

長澤蘆雪―躍動する筆墨―

松江歴史館
2018.04.27 - 06.10

長澤蘆雪 「龍図襖絵」より雲龍図 西光寺蔵

長澤蘆雪 「龍図襖絵」より昇龍図 西光寺蔵

長澤蘆雪 「龍図襖絵」より雲龍図(部分) 西光寺蔵

長澤蘆雪 群猿図襖絵(部分) 大乗寺蔵

 江戸時代後期に活躍した京都の絵師、長澤蘆雪(ろせつ)は、師の円山応挙のもとで写実的な絵を学び、師とともに寺院の襖絵を多く手がけた。龍虎や鶴、猿や人物などをユニークな姿に描く作風は、近年注目を集めている。

 本展は、臨済宗妙心寺派の西光寺(松江市大野町)に所蔵する蘆雪の壮年期初めの代表作《龍図襖絵》の修復完成を記念。同作の初公開にあわせ、和歌山県の草堂寺や兵庫県の大乗寺に伝わる蘆雪の襖絵(いずれも重要文化財)、島根県内の優品を一堂に展示する。

 寺院の雰囲気を再現した全面畳敷きの落ち着いた空間で、力強く繊細に描き出された動物や人物たちの、生き生きとした姿を楽しみたい。