EXHIBITIONS

無意味、のようなもの

2018.04.14 - 07.16

今井さつき 人間ノリ巻き 2013

今井さつき 人間ノリ巻き 2013

けうけげん 架空芸人 2006〜 © クシノテラス

酒井美穂子 サッポロ一番しょうゆ味 1997〜

田中偉一郎 板Phone 2014

福田尚代 ソラナックス製ボートとハルシオン丸 2004-18 © Naoyo Fukuda Courtesy of Yukiko Koide Presents

吉田格也 自宅の庭に並ぶ水の入ったペットボトル 制作年不詳

 無意味に思える行動の裏にある意味を探る作家8名による展覧会が開催。

 本展では、架空の芸人を創作し、所属事務所や出場した大会など細かな設定をチラシの裏に記す、けうけげんの《架空芸人》、1枚の板を新しい商品としてとらえた田中偉一郎の《板Phone》、いっぽう何かを制作するわけではなく、1日中サッポロ一番の即席麺が入った袋を握りしめる酒井美穂子による、一見作品と思えない行為も作品として展示。また、希望者がのり巻きに巻かれ、具材となってメニューのひとつになれる今井さつきの《人間ノリ巻き》など、見るだけでなく体験できる作品も紹介する。

 各作家の表現は祈りのようなものもあれば、強いこだわりから生まれたもの、そして我々に考えさせるためのメッセージを込めたものなど様々。作品を鑑賞することで、「無意味」のようなものについて思いを巡らすきっかけとなるだろう。

<出品作家>
今井さつき、けうけげん、酒井美穂子、三瓶沙弥香、田中偉一郎、平野喜靖、福田尚代、吉田格也