EXHIBITIONS

開館1周年記念 佐久市立近代美術館コレクション+

現代日本画へようこそ

2018.05.03 - 05.20, 2018.05.22 - 06.10

谷保玲奈 境界の腫れ物に触れる(部分) 2012 佐久市立近代美術館蔵

谷保玲奈 境界の腫れ物に触れる 2012 佐久市立近代美術館蔵

 太田市美術館・図書館の開館1周年を記念して、国内有数の日本画コレクションを誇る佐久市立近代美術館所蔵の戦後以降現代までの名作・大作を紹介する展覧会が開催される。

 日本画という言葉が想起する絵画のイメージは、歴史的・伝統的なものが多い。しかし、政治・社会・文化が大きく変容した明治時代、西洋画に対する言葉として生まれた日本画は、作家たちが江戸時代以前の日本絵画の様々な技法・様式を折衷・統合、新しい時代の表現を模索するなかで、絵画としての同時代性の獲得が目指されたきわめて現代的なものだった。

 本展は、平山郁夫や東山魁夷をはじめとする日本画の歴史に名を残す大家から、これからの表現を切り拓く現代の作家まで、23作家の作品を展示。さらに、市川裕司と内田あぐりが、同館のために新作・旧作を発表する。作家たちが歴史と現在を見つめながら切り拓いてきた、日本画の作品群を楽しみたい。

<出品作家>市川裕司、内田あぐり、岡村桂三郎、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子、川崎小虎、郷倉和子、小嶋悠司、今野忠一、髙山辰雄、田中青坪、谷保玲奈、徳岡神泉、中村正義、樋笠数慶、東山魁夷、稗田一穂、平山郁夫、三谷十糸子、山本丘人、山本直彰、横山操