EXHIBITIONS

東京藝術大学と中国人留学生〜胡根天から現代まで〜展

 東京・上野の東京藝術大学大学美術館 陳列館で「東京藝術大学と中国人留学生〜胡根天から現代まで〜展」が開催される。会期は11月21日~12月5日。

 本展は、2024年度の展覧会、25年度の音楽会に続く「東京藝術大学と中国人留学生」プロジェクトの第3弾だ。東京藝術大学大学美術館に所蔵される一枚の自画像から始まる本展。描いたのは、中国・広東省開平出身の胡根天(フー・ゲンテン)である。1915年に東京美術学校(現東京藝術大学)へ留学し、西洋画を学んだ胡根天の卒業制作《自画像》と在学中の資料からその留学経験をたどる。

 帰国後、胡根天は、華南地域でもっとも早く設立された公立美術学校「広州市市立美術学校」の創設に携わり、中国南方における近代美術教育の基盤形成に重要な役割を果たした。本展では、留学中の学びが帰国後の教育活動へどのようにつながったのかを紹介する。

 さらに、中国人留学生の在学年代、出身地、専攻、人物関係などを可視化したデジタルアーカイブを大型スクリーンで公開。現在、東京藝術大学で学ぶ中国人留学生や卒業生、1990年代に留学したアーティストも参加し、それぞれの作品を通して、過去から現在へと続く交流を伝える。

 100年以上前、芸術を学ぶために海を越えた留学生たちの歩みを振り返り、東京藝術大学が日本、中国、そして東アジアの芸術教育と文化交流に果たしてきた役割を、現在から未来へとつなげる展覧会となる。