EXHIBITIONS

大垣美穂子

Defining Moment

2018.05.10 - 06.16

大垣美穂子 Milky Way - Breath05 2018 Courtesy of KEN NAKAHASHI

大垣美穂子 Milky Way - Breath05 2018 Courtesy of KEN NAKAHASHI

大垣美穂子  Milky Way - Breath05 2018 Courtesy of KEN NAKAHASHI

大垣美穂子 Milky Way - Breath06 2018 Courtesy of KEN NAKAHASHI

大垣美穂子 Milky Way - Breath06 2018 Courtesy of KEN NAKAHASHI

 「生」や「死」に着目し、立体作品やインスタレーション、ドローイングなどを制作する大垣美穂子の個展が開催される。

 大垣は1973年富山県生まれ、95年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。無数の穴があけられ、銀河のような光を放つ年老いた人物をかたどった彫刻「Milky Way」シリーズ、解体したメルセデス・ベンツを無数のビーズで装飾し、 かつて日本で多用されていた宮型霊柩車に仕立てたものの内部に、鑑賞者が「死体」として身を横たえる《before the beginning – after the end》、また作家自身の身体をモチーフに「生きていることの実感」と「死を思うこと(メメントモリ)」の確認作業とも言える、無数の点が画面を覆い尽くすように描かれたドローイングのシリーズ「Star Tale」など、死や老いといった概念をダイナミックかつ壮麗に表現してきた。

 本展では、生、死、再生をテーマに、大垣が制作を続ける銀河のような光を放つ人物をかたどった「Milky Way」シリーズの新作3点を発表。生まれたばかりの知人の子供や、友人の青年をモデルにした初の試みの作品に加え、アンティークショップで見つけた木製の椅子に座る老婆の作品を展示する。