EXHIBITIONS
山口藍
今と古ゝに
毛布や綿布で包まれた「ふとんキャンバス」や、和紙、貝殻、陶板などの支持体に、江戸時代の風俗を下敷きとした「とうげのお茶や」で遊女として暮らす少女たちを描いてきた山口藍。近年、アジアやアメリカ、オーストラリアなど海外での発表の機会が続いた山口の、東京では5年半ぶりとなる新作個展が開催される。
美しいと感じられるものがつくりたいという揺るぎない思いを根底に制作される山口の作品は、書や和歌、着物の紋様など、日本の文化や慣習に作家独自の解釈を与えながら、しなやかな描線や模様が繰り返され、移ろいゆく季節の一瞬の美しさと、流れる時間の蓄積が同居している。
本展では、和紙や木を中心とした細やかな作品を配置。会場の中心に置かれたふわりとした紙の舟と展示空間をまわれるような壁面とを関連させ、全体をひとつの情景に見立てる。
美しいと感じられるものがつくりたいという揺るぎない思いを根底に制作される山口の作品は、書や和歌、着物の紋様など、日本の文化や慣習に作家独自の解釈を与えながら、しなやかな描線や模様が繰り返され、移ろいゆく季節の一瞬の美しさと、流れる時間の蓄積が同居している。
本展では、和紙や木を中心とした細やかな作品を配置。会場の中心に置かれたふわりとした紙の舟と展示空間をまわれるような壁面とを関連させ、全体をひとつの情景に見立てる。