EXHIBITIONS
ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信
多色摺の美しい木版画・錦絵が始められた明和期(1764-72)に活躍し、主に美人画を描いた浮世絵師、鈴木春信。若い恋人たち、母と子、さりげない日常、古典主題から発想された見立絵(みたてえ)・やつし絵など、小さな画面の中に詩的で洗練されたイメージを豊かに表現し、江戸の評判娘や名所を主題に取り入れて、錦絵の大衆化に貢献したとされている。
本展では、600点以上の春信作品が所蔵され、質・量ともに世界最高を誇るボストン美術館の所蔵品から、画家の活躍の様子をほぼ網羅した選りすぐりの作品を展示。絵具を草からつくる錦絵草創期に制作されたために劣化しやすく、世界で1枚あるいは2枚しか確認されていない作品を含めた約8割が初めて里帰りする貴重な機会に、春信が育んだ時代の気風を伝える。
本展では、600点以上の春信作品が所蔵され、質・量ともに世界最高を誇るボストン美術館の所蔵品から、画家の活躍の様子をほぼ網羅した選りすぐりの作品を展示。絵具を草からつくる錦絵草創期に制作されたために劣化しやすく、世界で1枚あるいは2枚しか確認されていない作品を含めた約8割が初めて里帰りする貴重な機会に、春信が育んだ時代の気風を伝える。