蛭子未央展「岩のこけ」

　1987年生まれのアーティスト、蛭子未央は、初個展「おいしい軟水」（Bambinart Gallery、2012）の開催以来、同所で「ひあたりと風通し」（2013）、「中毒とその壁」（2016）、「6月17日と2月の間の不条理な日常」（2017）と継続的に新作個展を重ねてきた。

　また、奈良美智を部長としたプロジェクト「青い森のちいさな美術部」の成果展「森をぬけて。」（十和田市現代美術館周辺中心商店街ほか、2012）に参加したほか、「アートがあればⅡ」（東京オペラシティアートギャラリー、2013）、「片山正通的百科全書」（東京オペラシティアートギャラリー、2017）などに出品。韓国、イギリス、ベルリンなど国内外でグループ展に参加するなど精力的に活動している。

　ドイツとイギリスを活動の拠点とするなかで感じた環境が人格に与える変化や、景色との距離感などを考えるようになったという蛭子。本展では、新作の絵画を発表する。