EXHIBITIONS

小松浩子「限界非効用」

RAINROOTS
2018.03.31 - 05.06

「鏡と穴—彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子」(gallery αM、2017)展示風景

「鏡と穴—彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子」(gallery αM、2017)展示風景

「鏡と穴—彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子」(gallery αM、2017)展示風景

 小松浩子が第43回「木村伊兵衛写真賞」受賞後初となる個展を開催する。

 小松は神奈川県生まれ。2015年、ドイツのフォトフェスティバル「The 6th Fotofestival」で発表した作品がイタリアのMAST財団に収蔵されたほか、17年にDIC川村記念美術館の光田ゆりがキュレーションした「鏡と穴—彫刻と写真の界面 vol.4 小松浩子」(gallery αM)は、Artforum Magazineのアーティストが選ぶベスト写真展(原美樹子選)に選ばれた。

 第43回「木村伊兵衛写真賞」で受賞対象となった作品はギャラリーαMでの同展と、イタリア・ボローニャで行われた「The Wall, from 生体衛生保全, 2015」で発表している。

 2017年1月より始まった金村修とタカザワケンジとの連続展の最終章となる本展は、小松が制作したロール印画紙やモノクロバライタプリントの写真群が壁や床全体を埋め尽くすインスタレーションを構成。劣化し続ける印画紙や、朽ちていく資材をとらえた写真群に囲まれた空間は、見る側の触覚や嗅覚に働きかけ、まるで生き物の中にいるような脈動を感じさせる。なお、ギャラリーの徒歩圏にあるスペース「MUNO」での展示も行う。