EXHIBITIONS

古屋麻里奈 個展「集まれば、楽しいひととき」

2026.05.23 - 06.10
 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで、古屋麻里奈による個展「集まれば、楽しいひととき」が開催されている。

 古屋は1988年神奈川県生まれ。近年の主な個展に「いのちの彩」(緑ヶ丘美術館、2025)、「-吉祥来福-」(大丸心斎橋店、23)、「-招福繚乱-」(東武百貨店 池袋店、22)、「-福 FUKU-」(大丸東京店、21)など。「世界絵画大賞展」入選(12)。

 古屋は、動物たちのいのちの輝きを、日本の琳派以降の装飾的な表現と重ね合わせて描く日本画家である。だるまや小槌、宝船といった縁起物の和柄と、動物たちの生き生きとした姿を色彩で融合させ、新たなかたちとして描き出す。

 古屋の作風が現在のようになったきっかけは、夏祭りで出会った子どもの和柄の浴衣と、ひらひらした帯が金魚のように見えた瞬間のひらめきだったという。自宅に帰って赤い千代紙と飼っていた金魚を並べてみると、新しい世界が広がりはじめた。本展では、自由に躍動する海亀を描いた大作「彩旅」を含む、様々な表情を見せる動物たちの作品約20点を展示。あわせて、キービジュアル作品「招猫」の猫をモチーフにした、作家にとって初の試みとなる立体作品も発表する。

 本展について古屋は次のようにコメントしている。
「動物たちは、言葉を持たない存在だからこそ、目に映るものがすべてでそのまっすぐで、飾らない姿に惹かれるのだと思います。私にとって絵もまた、言葉に頼らないひとつのコミュニケーションなのです。見ることで生まれる感覚や、言葉にできないものを大切にしたいと考えています。みなさんが感じる色や形、感情や物語が最後のスパイスとなって初めて一枚の絵が完成します。作品たちが皆様の心に彩りをもたらすきっかけとなれば嬉しいです」(プレスリリースより)。