EXHIBITIONS

求道の画家 岸田劉生と椿貞雄

2018.04.07 - 06.17

椿貞雄 菊子座像(部分) 1922 平塚市美術館蔵

岸田劉生 童女図(麗子立像) 1923 神奈川県立近代美術館蔵

椿貞雄 髪すき図 1931 東京国立近代美術館蔵

椿貞雄 壺(白磁大壺に椿) 1947 米沢市上杉博物館蔵

椿貞雄 大浦天主堂 1957 米沢市上杉博物館蔵

 大正期の美術界にユニークな位置を占めた美術団体「草土社」で深い交流のあった2人の画家、岸田劉生と椿貞雄の回顧展が九州で初めて開催される。

 椿は、劉生がデューラーなど北方ルネサンス絵画に傾倒していた頃の作品を東京で偶然目にし、強い感銘を受けて入門を決意。やがて劉生が結成した「草土社」において、2人は草や土までも細密に描写する求道者的な写実表現に邁進する。

 本展は、両者の出会いから劉生没後の展開までを取り上げ、各々の代表作を含む油彩画や日本画、また書簡なども展示。師弟であると同時に写実の美を追求した同志、そして生涯の友でもあった2人の強い絆とそれぞれの足跡をたどる。